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iPhone 13シリーズのCPU/GPUのベンチマークが登場! ~ CPUは24%以上、GPUは50%以上の性能向上・「iPhone 13」と「iPhone 13 Pro」でCPU性能に差も

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錦です。

Geekbench BrowserでiPhone 13シリーズのベンチマークが掲載されていることがわかりました。

Apple A15の詳細なスペックについては、別記事で公開するとして今回は性能の向上部分に焦点をアテていきます。

iPhone 13 Pro

まずはiPhone 13シリーズの上位モデル、iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxの話から。定石のことを考えるとこれらのデバイスのSoC性能自体に際はないと見られますので、まとめます。

CPU

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iPhone 13 ProのCPUスコア(出典:Geekbench Browser 1,2

CPUのスコアは2つ登場していて、シングルは1734と1738、マルチは4818と4766となっています。

モデル名は「iPhone 14,3」となっており、メモリが6GBっぽい(5.53GB)なのでiPhone 13 ProあるいはiPhone 13 Pro Maxということになるでしょう。

iPhone 12 ProのGeekbench公式スコアはシングルが1575、マルチが3858なので、シングルは10%程度、マルチは24%程度の性能向上が見られており、これまた大幅なパフォーマンスアップを果たしています。

GPU

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iPhone 13 ProのGPU Metalスコア(出典:Geekbench Browser

一方Metalスコアは14216となっています。

iPhone 12 Proの公式スコアが9123ですので、1.5倍以上の性能向上となっています。iPhone 13 Proでは、iPhone 12やiPhone 13よりもGPUコア数が1コア多いものになっています。GPUの根本的な性能向上自体は下記のiPhone 13の性能を見ていただければわかると思いますが、性能向上の大きな部分を占めているのはコア数の増加であることは言うまでもありません。

iPhone 13

ついで、ベースモデルとなるiPhone 13とiPhone 13 miniの話です。今回は、iPhone 13とiPhone 13 ProでSoC性能に差があります。ただiPhone 13とiPhone 13 miniに性能差はないと見られますので、これらもまとめてご紹介します。

CPU

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iPhone 13のCPUスコア(出典:Geekbench Browser 1,2

ということでまずはCPUから。

CPUスコアは、シングルが1723と1724、マルチは4587と4538。iPhone 12 Proと比較すると、シングルが約9%、マルチが約19%性能が向上していることになります。

マルチについてはiPhone 13 Proと比べて200程度の差があることになり、その結果が両者ともに複数のデータとして残っているので、コア数に差があるGPUだけでなくCPUに13と13 Proで差があることを否定できない状態になりました。

iPhone 13とiPhone 13 Proの性能差

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CPUスコアをグラフに起こしてみた(Nishiki-Hub作成)

当たり前のことながら、iPhone 12 ProよりもiPhone 13のほうが性能が高いことはわかりますが、それでもiPhone 13と13 Proの間にも差があるように見えます。

その性能差はiPhone 13 Proからみてシングルが約0.8%と小さいですが、マルチは約4.7%と割と普通に差があります。シングルの差が小さくて、マルチの差が大きいのの原因としてはRAMの容量も関係していると見られますが、どうなんでしょうか。

実際にこの結論を出すには、iPhone 13 Proと同じ5コアGPUを搭載した上位Apple A15を搭載しながら、iPhone 13と同じく4GBのメモリを搭載しているiPad miniベンチマークを見る必要があると思います。

GPU

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iPhone 13のMetalスコア(出典:Geekbench Browser

ついでGPUです。

GPUは公式の発表でもあるようにiPhone 13 Proは5コアのGPUを搭載するものの、iPhone 13/13 miniは1コア無効にされた4コアのものなっています。

で、iPhone 13のMetalスコアは10608。これはデータが今の所1つしか出ていないので低い値を参照している可能性がありますので一概に信用してもいいデータとは限りません。ただ、値の範囲としてはあり得るものなので取り上げます。

iPhone 12 Proの公式スコアが前述の通り9123となっているので約16%性能が向上しています。ただし、5コアGPUであるiPhone 12 Proが14216なので、これと比べると約25%の性能劣化となります。ただGeekbench 5のComputeスコアで5桁出せるだけでも十分優れているので、大した問題ではないでしょう。

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GPUスコアをグラフに起こしてみる(Nishiki-Hub作成)

こう見ると、iPhone 13とiPhone 13 Proの性能差がよくわかりますね。

まとめ

ざっとまとめます。

  • iPhone 13 ProはiPhone 12 Proと比較してCPUマルチ性能が約24%向上した
  • iPhone 13 ProはiPhone 12 Proと比較してGPU性能が約50%向上した
  • iPhone 13はiPhone 12 Proと比較してCPUマルチ性能が19%向上した
  • iPhone 13はiPhone 12 Proと比較してGPU性能が16%向上した
  • iPhone 13 ProとiPhone 13のGPU性能差は25%もあった。

こんな感じです。今回のベンチマークでわかったApple A15については別の記事でまとめますので、よかったらまた見に来てください。では。

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