錦です。
AMDは先程、最新のAPUラインナップ「Ryzen 6000」シリーズAPUを発表しました。
GPUがRDNA 2に
AMDが最も強調している部分にiGPUがあります。
今回 初めて、モバイル向けのRyzen APUにRDNA 2が統合されました。これにより前世代から大きく性能が向上し、AMDの公称では2倍になったとしています。また、RDNA 2のレイトレーシングとFSRをサポートします。モバイルAPUでハードウェアレイトレーシングを搭載するのは初めてで、NVIDIAがまだGeForce MXでRTXをサポートしていませんのでこのグレードのGPUでレイトレに対応するのはAMDが初めてとなります。
機能だけでなく、GPU性能自体も大幅に向上し動画エンコードで前世代69%向上、3Dレンダリングで125%向上と、2倍以上の性能を実現する項目もあります。
CPU
CPU性能については、Zen 3+アーキテクチャを採用。Zen 3の実質的なマイナーアップデートとなっており、製造プロセスがTSMC 6nmとなっていることが大きな変化です。TSMC 6nmも7nmからのマイナーアップデートとなるので実際には総合してZen 2->Zen 3ほどの大きなアップデートにはなりませんが、それでもZen 3から比べると若干の電力効率などの向上がありますが、大きな性能の工場にはつながらないと考えていいでしょう。
詳しいモデルはまだ出てきてないので、出てき次第、ブログ記事にします(本稿執筆時点)。
インターフェイス
インターフェイスの部分でいうと大きな変化がありました。
まず、PCIe。Ryzenはデスクトップ向けラインナップでPCIe 4.0に対応していましたが、まだモバイル版ではPCIe 4.0には対応していませんでしたが今回対応しました。これによって高速なSSDなどが期待できます。
また、メモリもLPDDR5/DDR5に対応します。本日このあと午前3時から、Intelの基調講演がありますが、同日にモバイル向けプロセッサでDDR5とLPDDR5に対応することが発表されることに鳴るでしょう。
ワイヤレスの部分では、Wi-Fi 6とともにWi-Fi 6Eにも対応します。Wi-Fi 6Eは6GHz帯のWi-Fiで、Wi-Fi 6 5GHzよりも高速な通信が実現できるインターフェイスです。その他、Bluetooth LE 5.2にも対応しますので、最新の通信規格をすべて網羅することになります。
映像出力では、DisplayPort 2.0とHDMI 2.1に対応するのが特筆すべき点でしょうか、DisplayPort 2.0では8K 60Hzが出力できるはずなので割とすごいインターフェイスになっています。