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128GT/sの転送速度を実現するPCI Express 7.0が発表 〜 x16で512GB/sの性能・PCIe 5.0の4倍へ

錦です。

PCI-SIGは128GT/sの転送速度を実現するPCI Express 7.0の仕様を発表しました。

PCI Express 7.0

PCI Express 7.0は、現在製品が出始めているPCIe 5.0の2つ後ろの世代になる製品で、2025年から製品が登場するとされているシリアルバス規格です。PCIe 1.0〜PCIe 6.0との互換性を保っています。

最大128GT/sの転送速度を実現し、x16レーンでは双方向で512GB/sのレートとなっています。これは、PCIe 6.0の2倍、PCIe 5.0の4倍、PCIe 4.0の8倍、PCIe 3.0の16倍となっており、ひと世代前のグラボで主流だったPCIe 3.0 x16の速度はPCIe 7.0 x1で事足りることになります。

転送速度 x1 x2 x4 x8 x16
Gen 1 2.5GT/s 500MB/s 1GB/s 2GB/s 4GB/s 8GB/s
Gen 2 5.0GT/s 1GB/s 2GB/s 4GB/s 8GB/s 16GB/s
Gen 3 8.0GT/s 2GB/s 4GB/s 8GB/s 16GB/s 32GB/s
Gen 4 16.0GT/s 4GB/s 8GB/s 16GB/s 32GB/s 64GB/s
Gen 5 32.0GT/s 8GB/s 16GB/s 32GB/s 64GB/s 128GB/s
Gen 6 64.0GT/s 16GB/s 32GB/s 64GB/s 128GB/s 256GB/s
Gen 7 128.0GT/s 32GB/s 64GB/s 128GB/s 256GB/s 512GB/s

また、その他の変更点でいうと、PMA4信号の導入、低遅延かつ信頼性の高い通信を目指すことなどが発表されています。電力効率の向上も謳われています。


一般的なPCで512GB/sもの通信が必要なのかどうかは疑問ですが、どうせ使う人はいるでしょう。

PCIe 7.0は、高い帯域を要求する800GbitイーサネットやAI/ML、クラウド、量子コンピューティング、ハイパースケールデータサーバー、HPC、軍事/航空宇宙などのデータ集約型市場・新しいアプリケーションをサポートすることを目的としているとしています。

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