Nishiki-Hub

国内外のPC/PCパーツ/スマホ/Appleなどの最新情報を取り上げています

【編集後記】Rosetta 2が終わるとMacのIMEも死んでしまいそうなのでATOKを検討する

錦です。

私がM1 Macを常用している状態において、その将来について案じていることが一つあります。Rosetta 2です。

Rosetta 2

Intel CPUからApple Siliconへの移行において、大きな性能向上があったのは確かなものの、ソフトの互換性問題がありました。Intelx86/x64アーキテクチャでしたが、Apple SiliconはARMアーキテクチャで命令が根本から違うからですね。

そのため、Appleは救済措置的にRosetta 2というエミュレータを提供しています。このRosetta 2はインストール時と実行時にx86/x64のコードを動的にArmでも読めるコードに変換するというもの。一体どんなアルゴリズムが採用されているかは明らかではありませんが、Rosetta 2の性能は高く、Apple Siliconネイティブアプリに比べて性能は落ちるものの、Intel向けバイナリを実行するなら、Intel Macでネイティブに動かすより、M1 Macでエミュレートで動かすほうが性能が出るというのも驚きです。

ただこのRosetta 2、2とあるように前例があります。それは、2000年代中盤にMacPowerPCからIntelベースに転換した時期に導入されたエミュレータです。私が憂慮しているのはRosettaの提供終了時期です。

RosettaMac OS X v10.4.4(2006年1月10日)に初搭載され、2009年8月28日にリリースされたMac OS X v10.6で任意化、Mac OS X. v10.7(2011年7月20日)で廃止という流れで縮小していきました。最新バージョンでRosettaが使えた期間は5年半、v10.6がサポート終了たのが2013年9月12日なので7年半Rosettaが活躍したことになります。

つまり、Rosettaといえど、いつか終わりがくるものなのです。Rosettaが廃止されると、Intelバイナリしか提供されていないアプリは仮想環境以外での動作環境を失ってしまい、Apple SiliconのMacで使えなくなってしまいます。

Apple Siliconへの移行が発表されて2年、製品が登場して1年半、未だにApple Siliconにネイティブ対応していないアプリというのは結構あります。人気どころで言えば、Adobe Acrobatの一部機能、Officeの一部コンポーネント、G HUB。それにOSのコンポーネントの一部もRosettaベースで動作しています。

これらは私が使っているアプリケーションを列挙したものなのでんですが、一つ結構個人的に重要なソフトがまだIntelバイナリというか、もうApple M1に対応する予定がなさそうというか・・・。

Google日本語入力

Google日本語入力は、Googleが提供している日本語IMEです。MS IMEが優れていないときにかなりお世話になり、その名残でMS IMEがかなり優秀になった現在もお世話になっています。Macでもお世話になっていて、この記事も絶賛Google日本語入力に基づいています。

ただ、MacGoogle日本語入力、2018年以降アップデートされていないんですよね・・。と言うことを考えると、Apple Siliconへのネイティブ対応もないのかなぁと。

もし今後、だいたい2027年くらいにRosettaが廃止されるとIMEで詰むかもしれない!ので早いかもしれませんが、移行を考え始めました。

ATOK Passport

ATOKは老舗の日本語変換ソフトですね。はるか昔WinXPで使った覚えがあります。やはりIMEなら和製のほうがいいだろ!ってことで検討中です。

そんなATOK、昔から有料だったのは有料だったんですけど、形態が変わり、買い切りが廃止されて今はサブスクのみに。サブスクの値段がベーシックが月額330円、月額660円。ベーシックとプレミアムの違いはクラウド変換のさとかiOSで使えるかの差ですよね。

個人的にiPadで使いたいので、ベーシックとプレミアムならプレミアムを選ぶかな。ちなみにプレミアムは年額7920円です。別に年割りが聞くわけではなさそう。まあ、年7,920円なら割と安いので検討に入ったわけです。

あと、ATOK Passport一つで最大10台まで登録できるとのことで、パソコン4台とタブレット1台とスマホ2台に囲まれた私でも余裕でした。

(超余談ですが、今日の今日まで「老舗」をしみせとよんでいました)。

関連リンク