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Osaka Metro、バリアフリー化のため2023年度から運賃を10駅値上げ 〜 ホームドア全駅設置や車両更新などを実施

錦です。

先日、阪急・阪神神鉄・京阪・西武・小田急の各社が、鉄道駅バリアフリー料金制度を活用した運賃の加算(値上げ)とバリアフリー化整備について発表しましたが、10日、Osaka Metro大阪市高速電気軌道・大阪地下鉄)もこの制度の活用を発表しました。

鉄道駅バリアフリー料金制度

「鉄道駅バリアフリー料金制度」は、令和3年(2021年)12月24日に国土交通省から発表された新しい制度で、鉄道駅のバリアフリー化を主とした新しい制度となっています。

この制度では以下のことが強調されています。

  • 都市部において利用者の薄く広い負担も得てバリアフリー化を進める枠組みを構築
    • 鉄道駅のバリアフリー化により受益するすべての利用者に薄く広く負担をいただく制度
  • 地方部において既存の支援措置を重点化
    • 補助率を現行の最大1/3から1/2に拡充

Osaka Metroは大手企業ではないものの、大阪市という超大都市を走るので都市部にあたりますね。

一応名目上ではバリアフリー化のための料金なので、バリアフリー設備の利用料と考えればよいでしょう。

値上げ幅と計画

Osaka Metroの値上げ額(バリアフリー料金)を見ます。

定期外 通勤定期
1ヶ月
通勤定期
3ヶ月
通勤定期
6ヶ月
通学定期 小児
10円 380円 1080円 or
1090円
2,050円 or
2,060円
設定無し 値上げ後の半額

Osaka Metroの全ての路線・区間にて運賃にバリアフリー料金が上乗せされて収受されます。期間は2023年度〜2035年度としていますが、2036年度以降も継続を検討予定としています。上乗せ開始は2023年4月1日からとなります。

では、Osaka Metroバリアフリー化の方針です。

Osaka Metroが示す2021年度〜2025年度までの整備計画は次のとおりです。(括弧内が本制度が活用される部分)

  • 72駅147番線(48駅98番線)にホームドアの設置、5駅10番線(5駅10番線)のホームドアの更新
  • 16駅19基(6駅6基)のエレベーター設置・改良、61基(61基)のエレベータの更新
  • 31基(31基)のエスカレータの更新
  • 74駅151番線(37駅76番線)で段差や隙間を縮小する設備

Osaka Metroでは大阪万博が開催される2025年度までに全133駅にホームドアを設置することを発表しています。現時点で、今里筋線長堀鶴見緑地線南港ポートタウン線千日前線御堂筋線では全駅に、谷町線 東梅田駅堺筋線 堺筋本町駅・天下茶屋駅四つ橋線 西梅田駅大国町駅にすでに設置されており、残すところ57駅が未設置になっています。今回の計画内で話となっている2021年度以降にホームドアが設置される(された)72駅157番線の内、鉄道駅バリアフリー料金制度が活用されるのは48駅98番線になるそうです。

別の計画(既出の計画)では、堺筋線が2022年度末までに、四つ橋線と中央線が2024年度までに、谷町線が2025年度までにホームドアの設置が完了するとなっています。

ついで、2026年度〜2036年度の整備計画です。

  • 20駅33基(20駅33基)のエレベータ設置・改良、132基(132基)のエレベータの更新
  • 15駅20基(15駅20基)のエスカレータ設置・改良、131基(131基)エスカレータの更新
  • 11駅22番線(11駅22番線)で段差や隙間を縮小する設備
  • 47駅95番線(47駅95番線)のホームドアの更新
  • 御堂筋線の18編成180両(18編成180両)の車両更新

2026年度以降では、ホームドアの設置はありませんが、重要な部分として車両更新があります。18編成180両の車両とはおそらく21系のことを指していると見られます。目的はホームドア設置による段差解消のためとしており、30000系か400系かまた別の新形式かが気になります。

また、すべての第3軌条路線に新20系が導入されていますが、21系が置き換えられ始めたということはこれらもそろそろ・・・ですかね。少なくとも10年後には置き換えが始まってそうです。

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