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Intel、DC・HPC向け「Ponte Vecchio」GPUを正式発表

Innovationの基調講演にてHBMメモリを搭載した「Sapphire Rapids」(左)と「Ponte Vecchio」(右)を掲げるPat Gelsinger Intel CEO

錦です。

Intelは、同社のHPC向けGPU「Ponte Vecchio」を正式に発表しました。

Ponte Vecchio

Intelの初代dGPUのアーキテクチャとなるXeは、スケーラブルなアーキテクチャとして展開されています。Xeをベースに「Xe-LP」「Xe-HPC」「Xe-HP」「Xe-HPG」に派生しています。Xe-LPは第11世代Tiger Lakeの他、第12世代Alder Lake、第13世代Raptor Lakeの統合GPUとしても採用されて居るものです。Xe-HPGは、ゲーミングGPUラインナップで「Intel Arc」として展開されているアーキテクチャです。Xe-HPは製品化されないことが発表されています。

このラインナップについては以下の記事が詳しいのでぜひご覧ください。

Intel、ゲーミング用途向けのdGPU「Xe-HPG」の存在を明らかに レイトレに対応し外部製造へ - Nishiki-Hub

そして、Xeシリーズ最後のピースを埋めるのが「Xe-HPC」をベースに開発されていた「Ponte Vecchio」です。Ponte Vecchioは、データセンター・HPC向けのGPUで主な競合となるのは「NVIDIA A100」や「NVIDIA H100」のようなGPGPUとなります。ブランドは「Intel Data Center GPU」が与えられました。

Ponte Vecchioには47個ものタイル(ダイ)が採用され、それぞれが2.5D方向のEMIBや3Dパッケージング技術の「Foveros」を組み合わせて実装されています。すでにある発表の通りモノリシックダイではなく、マルチチップレットの構造となっています。

初期時点の納入先は米国のArgonnne National Laboratoryで稼働予定のスーパーコンピュータである「Aurora」です。

現時点で、Ponte Vecchioはフルタイルが有効化されている一つのバリアントのみとなっていますが、来年にはタイルの数を減らした(無効化した?)製品を投入するかもしれないとしています。

なお、Data Center GPUのブランドを関するものとしてすでに「Intel Data Center GPU Flex Series」がありますが、こちらはArcベースつまり、Xe-HPGベースとなっているため、別ラインナップになるものと見られます。

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