錦です。
Intelのフェロー Tom Petersen氏がHardware LUXXと行った階段の中で、Xe-2についての進捗を共有し、「Xe-2-LPG」というバリアントがあることを明らかにしました。
IntelのtGPU
IntelはGen 12のiGPUを「Xe Graphics」としてブランドをつけています。そして、Intelとしては初めてのゲーミングGPU「Intel Arc」や、先日発表された「Max GPU」にも採用されている柔軟なアーキテクチャとなっています。
その後継となるのがXe-2です。Xe-2は、Arcでいうと第2世代となる「Battlemage」にも採用される世代であり、実際に今回「Xe-2-HPG」というバリアントも確認されました。
そして、今回注目したいのが「Xe-2-LPG」の存在です。Petersen氏は、Xe-2-LPGを統合グラフィック向けであるとしており、おそらくIntel CPUに内蔵するためのグラフィックであることが伺えます。
Xe-LPG
Xe-LPG自体は、Xe-1世代にも存在することが噂されています。そして、Xe-1-LPG*1は、次期Intel Coreプロセッサラインナップ「Meteor Lake」に採用されるものと見られます。
Xe-1-LPGは、Intel Arcにも採用される「Xe-1-HPG」をスケールダウンしたものになると見られ、Alder LakeやRaptor Lake、Intel Iris Maxで採用されているXe-LPにはない、XMXエンジンや、レイトレーシングのハードウェアアクセラレーション(レイ・トレーシング・ユニット)も搭載されている可能性があります。
Xe-2については、Intelから発表されてないことも多いので、詳細は不明ですが、時期的なものを考えてもMeteor Lakeには間に合わないことから、搭載されるのはMeteor Lakeではなく、後継のArrow Lakeになるでしょう。
関連リンク
*1:Xe-1やXe-1-LPGはおそらく正式名称ではないですが、便宜上、このように表現します。