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Intel、初代Core Ultraとなる「Meteor Lake」を正式発表! ~ 性能2倍のGPUと、34TOPSのNPUでモバイル市場をリードへ

おそらく、Hパッケージで用いられるMeteor Lakeパッケージ 出典:Intel

Intelは「Meteor Lake」を正式に発表しました。

Meteor Lake

おそらく、Uシリーズで用いられるMeteor Lakeパッケージ 出典:Intel

Meteor Lakeは、Raptor Lakeの後継となるモバイル向けプロセッサです。一応Raptor Lake Refreshと世代的には同じですが、Core iを名乗らずCore Ultraを名乗る初代プロセッサとなります。

タイル構造を採用しており、CPUが搭載されるCompute TileはIntel 4での製造となります。

詳細は後に語るとして、ラインナップを見てみましょう。

Pコア Eコア LP Eコア コア/スレッド Pコア
ブースト
クロック
Eコア
ブースト
クロック
GPU Xe Core数 GPU
最大
クロック
NPU L3 PBP MTP
Ultra 9 185H 6 8 2 16C/22T 5.1 GHz 3.8 GHz Arc 8 2.35 GHz 2x Gen3 24 MB 45W 64W,115W
Ultra 7 165H 6 8 2 16C/22T 5.0 GHz 3.8 GHz Arc 8 2.3 GHz 2x Gen3 24 MB 28W 64W,115W
Ultra 7 155H 6 8 2 16C/22T 4.8 GHz 3.8 GHz Arc 8 2.25 GHz 2x Gen3 24 MB 28W 64W,115W
Ultra 5 135H 4 8 2 14C/18T 4.6 GHz 3.6 GHz Arc 7 2.2 GHz 2x Gen3 18 MB 28W 64W,115W
Ultra 5 125H 4 8 2 14C/18T 4.5 GHz 3.6 GHz Arc 7 2.2 GHz 2x Gen3 18 MB 28W 64W,115W
Pコア Eコア LP Eコア コア/スレッド Pコア
ブースト
クロック
Eコア
ブースト
クロック
GPU GPU
最大
クロック
L3 PBP MTP
Ultra 7 165U 2 8 2 12C/14T 4.9 GHz 3.8 GHz Intel
Graphics
4 2.0 GHz 2x Gen3 12 MB 15 W 57 W
Ultra 7 155U 2 8 2 12C/14T 4.8 GHz 3.8 GHz Intel
Graphics
4 1.95 GHz 2x Gen3 12 MB 15 W 57 W
Ultra 5 135U 2 8 2 12C/14T 4.4 GHz 3.6 GHz Intel
Graphics
4 1.9 GHz 2x Gen3 12 MB 15 W 57 W
Ultra 5 125U 2 8 2 12C/14T 4.3 GHz 3.6 GHz Intel
Graphics
4 1.85 GHz 2x Gen3 12 MB 15 W 57 W
Pコア Eコア LP Eコア コア/スレッド Pコア
ブースト
クロック
Eコア
ブースト
クロック
GPU GPU
最大
クロック
L3 PBP MTP
Ultra 7 164U 2 8 2 12C/14T 4.8 GHz 3.6 GHz Intel
Graphics
4 1.8 GHz 2x Gen3 12 MB 9 W 30 W
Ultra 5 134U 2 8 2 12C/14T 4.4 GHz 3.6 GHz Intel
Graphics
4 1.75 GHz 2x Gen3 12 MB 9 W 30 W

基本的に45Wまたは28WのHシリーズと、15Wまたは9WのUシリーズが展開されています。このうち、45Wの185Hと、9Wの2モデルは来年の登場となります。

CPU

CPUは、「3D Performancee Hybrid Architecture」とする3種混合CPUとなりました。具体的には、Compute Tileに実装されるPコアとEコアとは別に、Low Power Islandを謳い、今回アイドル時の省電力化に貢献するSOC TileにE LPコアが一律2コア搭載されています。E LPコアは、極限まで使用量が小さい時、Compute TileのPコア・Eコアを休ませて、より小規模なコアで処理するというものです。SOC TileにはXe Media Engine、Xe Display Engineが搭載されており、省電力なSOC Tileだけでシステムが駆動するようになっています。

そして、CPUのアーキテクチャです。Pコアは「Redwood Cove」に、Eコア/E LPコアは「Crestmont」になりました。EコアはIntel Hybrid Technologyで初めて更新となります。

Redwood Cove・Crestmontともに、分岐予測の強化と、P/Eコアへのタスクの分散を支援する「Intel Thread Director」の改良がありますが、基本的にRedwood CoveはAlder Lakeの「Golden Cove」や、Raptor Lakeの「Raptor Cove」から大きな仕様の変更というのはなく、プロセス微細化による性能・効率向上が主な変更点となります。そして、コアあたりのバスも強化されているようですね。

一方で、Crestmontについては「AVX-VNNI」などのAI関連の命令が追加され、IPCが向上したそうです。

コア数の変化ですが、基本的に最大6P8Eを維持しながら、E LPコアを追加しているので、最大物理コア数が2コア増えています。

実際の性能を見ます。

165HをRyzen 7 7840Uと比較すると、12%のシングル性能向上となっています。ベンチマークでは、前世代Core i7-1360Pより性能が落ちていますが、クロックの影響と見られており、実際のワークフローでは1割ほど性能が向上しているようです。実際、マルチスレッド性能では、165Hのほうが上です。

GPU

そして注目すべき点は搭載されている各種アクセラレータ類。

GPUは、Intel Xe Graphicsの省電力バリアント「Xe-LP」から、Intel Arcをベースとした「Xe-LPG」になっており、XeSSやDP4a命令のサポートの追加、そしてレイトレーシングのHWアクセラレータなども搭載されており、DirectX 12 UltimateをIntel内蔵GPUで初めてフルサポートしています。

特に、8基のXe-Coreを搭載するHシリーズは、RAMが16GB以上かつデュアルチャネルのシステムで「Intel Arc GPU」を名乗っています(他のSKUは「Intel Graphids」を名乗っていますが、名前が変わる以外でなにか機能が変わるかは不明です。ネームバリューかな?)。

RDNA 3ベースのRadeon 780Mを搭載するRyzen 7 7840Uと比較すると、タイトルによっては性能を下回るものの、Dying Light 2 Stay Humanでは70%高い性能を示すとしています。

特に、前世代のプロセッサと比較すると最大2倍のゲーム性能があり、オンボードGPUは弱いというIntel iGPUの印象を崩すものになることが期待されます。

そして、Xe Media Engineは、AV1やH.265、VP9など最大8K10bit HDRのハードウェアエンコードにも対応していますし、Intel Arcからの副産物として、AI向けのDP4a命令も搭載されています。

NPU

そして、AI用のNPU「Intel AI Boost」。こちらもIntelとしては初めての搭載です。

IntelはCPUのVNNI命令セット・GPUのDP4a命令、そしてNPUを組み合わせることで34 TOPSのAI性能を提供します。Ryzen 8040シリーズが39 TOPSを提供するので、ややそれに劣る性能となっていますが、OpenVINOをサポートしており、Ryzen AIと差別化を図っています。おそらく強敵は75 TOPSを誇るQualcommのSnapdragon X Eliteですが、これはこれから先の進化に期待ですかね・・・。

性能は、1370Pと比較してStable Diffusionで1.7倍としています。GIMP Stable Diffusionでは、Ryzen 7 7840Uと比較して、5.4倍高速だともしています。

そしてNPUを搭載することによる効率の面では、Zoomのビデオ処理が38%省電力に、Int8の演算が2.5倍効率敵に行えるとしています。

メモリ

今回メモリも強化されており、64GBのLPDDR5/5X-7467あるいは、最大96GBのDDR5-6500がサポートされます。非常に高速ですね。

登場

搭載製品はすでにMSIなどから登場しており、本日発売です。

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