錦です。
昨日、PlayStation 5の詳細が登場し、次世代ゲーム機の性能資料が出揃いました。今回は、スペック的に比べていきたいと思います。
シンプルな仕様ではこのような形になります。この両者は、ともにZen 2 CPUとRDNA 2 GPUを採用するため、CPU・GPUの機能的な大きな違いはなく、どちらかというと性能が重視される形。他にもSSD・RAMについては、互いに技術が注ぎ込まれており、とても面白いものになりました。
パット見た感じ、CPU性能はXbox Series Xのほうが良さそうで、SSD/RAM性能はSonyのほうが良さそうですね。
実際には、この表以外にも、ハードウェアのアクセラレートや、SSDから直でRAMにロードできる仕組みなどが明らかになりました。
特に両社が力を入れているのは、オーディオとSSD。
ストレージ技術は、PS4/Xbox One時代から大きく進歩しており、ともにHDDからSSDへの移行であり、その高速転送の技術が注ぎ込まれているのがわかります。Sonyも、SSDの概要説明に1時間のうち30分近い時間をSSDのロードの説明に割いていました*1。
また、メモリも一般的なDRAM用途で使われるようなDDR4ではなく、グラフィックス用途で帯域が広い GDDR6メモリが使われているのもあり、高速SSD+高速RAMを利用した、未圧縮ロードの技術も発達しています。
両者の強み
Xbox Series Xの強みは、Windows 10で培ったDirect Xプラットフォームの存在。レイトレーシングも、Direct X Raytracingベースで動作するので、開発自体はWindows 10からの移植で間に合うレベルです。
Sonyの強みは、テレビや同社のオーディオデバイスで培った、オーディオテクノロジー。特に今回は、どんなオーディオデバイスでも3Dに音が聞こえる仕組みというのに挑戦していて、面白い仕組みになっています。
実は、今回のゲームコンソール。性能・機能の向上から論点をずらせな理由があります。
Minecraftやフォートナイトを初めとして、クロスプラットフォームというのが定着しつつあります。クロスプラットフォームは、プレイする環境を選ばないので、より優れたゲームコンソールにプレイヤーが集まります。
音も良ければ性能もいいゲームコンソールにするべく、今回は互いに競争しあっているがよくわかります。
Switch...。さすがにTegraでもCPU性能はAMDの方が上手ですから、そろそろ性能向上版を出して欲しい。
*1:開発者向けの発表なので、ロードや書き込みに関わる説明が長くなるのは当然です